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骨盤の歪みによる症状?そもそも骨盤って歪むの?

骨盤の歪み…

街を歩けば整骨院や激安マッサージ等、沢山ありますよね?

そこで良く見掛ける骨盤の歪みとか骨盤の開きってワード…

 

歪みを放置すると腰痛、むくみ、冷え等、太りやすくなる等、あたかも歪みと症状が関連付けられて語られていますが…

 

そもそも骨盤って歪むんでしょうか?

 

それを解剖学的に検証してみましょう

 

解剖学とは文字通り、人間の身体がどのように作られているか?の学問です

 

解剖学や生理学を知る事無しに人間の身体を語る事は出来ません

 

では人間の骨盤を見てみましょうこれは人間の骨盤を前から見た図です

 

 

骨盤は仙骨、腸骨、座骨と部位によって呼び名がありますが関節は仙腸関節というほぼ動かない関節のみです

 

 

仙骨以外は1つの骨、1つのユニットで出来てるのが分かるかな?

 

 

そして前は恥骨結合と呼ばれる軟骨組織でガッチリ結合されています

 

 

この図でも分かりますよね?

これは骨盤を後ろから見た図です

仙骨と腸骨の間には大きく動く事の無い仙腸関節があります

 

 

しかも強靭な靭帯(骨と骨をしっかりと繋ぐ結合組織)でガッチリ固定されているのが分かるかな?

 

 

アップで見てみましょう❗これは前から

しっかりと固定されてますよね?

 

 

これは後ろから。同じようにしっかりと固定されています

 

更にこの上には筋肉がある訳で…

 

 

何が言いたいか?というと、

 

つまり構造的に大きく歪みようがない

 

 

これが解剖学的にも理解出来ると思います

 

ただし例外もあり、その例外とは

 

出産時です

 

 

出産時にはリラキシンと呼ばれるホルモンにより靭帯を緩め、骨盤が動きやすくなり出産をしやすくします

 

 

しかし、出産後には元に戻る事も証明されています。開きっぱなしって事は生理学的に無いとされています

 

 

ですから出産時以外に普通の生活をしてて骨盤が大きく歪むって事はあり得ない訳です

「骨盤は歪むVS骨盤は歪まない」論争は用語の解釈違いが原因です!!

こちらの医師の先生と僕も全く同じ考え方です

 

 

 

それに骨盤の状態と身体の不調の関係がちゃんと実証された医学論文は存在しません

 

 

それどころか最近では骨盤の状態と腰痛も関係無いという説が主流になりつつあります

これが世界中の医学者、研究者が導き出した研究結果です

 

今はEBM(evidence based medicine)を大切にしようという時代です。

 

EBMとはちゃんと研究に研究を重ねて、追試に追試を重ねて実証された根拠のある学説を大切にしましょうね!という考え方の事

 

今は根拠に基づく医療の時代です。癌等の病気も何でも医学界では基本中の基本の考え方

 

根拠に基づかない俗説は排除され、根拠の証明された学説のみ支持して行こうという考え方の事です

 

 

貴方は根拠の証明された学説を信じたいですか?

 

それとも根拠の証明されて無い俗説を信じたいですか?

人の身体の研究は日進月歩です。昔の考え方が通用しない事も多々あります

 

 

最後は理屈っぽくなってしまいましたが(笑)

 

 

・骨盤は解剖学的に大きく歪むことは無い

骨盤と不調を関連付けた医学的な根拠は無い事

 

この2つを知って頂けたらと思います

 

 

じゃあアタシのこの不調は何?

 

 

次回はそのような内容も書いて行きたいと思いますので、お楽しみに❗

 

 

 

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